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醜状痕・外貌醜状

~外貌醜状の後遺障害に逸失利益は認められるか~

1.概説

外貌醜状については、後遺障害等級表の改訂があり、男女間格差が解消されましたので、今後の判例の動向に注意が必要ですが、これまでの判例の傾向は、被害者の性別、年齢、職業を考慮した上で、

と、いうことになろうかと思います。

2. 詳細解説

(1)外貌醜状後遺障害の障害等級

外貌醜状については、後遺障害等級表の改訂がありました。
これによりますと、平成22年6月9日までに発生した事故については、女子につき、外貌に著しい醜状を残すものが7級、外貌に醜状を残すものが12級、男子につき、外貌に著しい醜状を残すものが12級、外貌に醜状を残すものが14級とされますが、平成22年6月10日以降に発生した事故については、男女の区別なく、外貌に著しい醜状を残すものが7級、外貌に相当程度の醜状を残すもの(新設)が9級、外貌に醜状を残すものが12級とされます。
また、外貌に相当程度の醜状を残すものとは、従前、「著しい醜状を残すもの」として扱われていた、「長さ5センチメートル以上の線状痕」の場合とされましたので、注意が必要です。
なお、平成22年6月9日を境にして等級が変更になるというのは、自賠責の認定の扱いですが、裁判所がどのように考えるかは、今後の裁判例の動向を確認する必要があります。

(2)女子外貌醜状による逸失利益

(3)女子外貌醜状による慰謝料

(4)男子の外貌醜状について

外貌醜状については、後遺障害等級表の改訂があり.男女間格差が解消されたことは既に述べたとおりです。
今後は、男子についても、女子と同様に、逸失利益が肯定される場合が多くなってくるかは、今後の裁判例の動向を確認する必要がありますが、この改訂は、京都地裁平成22年5月27日(判夕1331-107)障害補償給付支給処分取消請求事件判決で、「著しい外貌醜状」について男女に差を設けていた労働者災害補償保険法施行規則別表第1に定める障害等級表の合憲性が争われ、男女の差別的取扱が違憲と判断されたことが契桟となりました。
そうだとすれば、男子についても逸失利益が肯定される場合が多くなってくると予想されます。

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